2024.08.28

前歯の入れ歯の失敗しない選び方と種類、費用を解説

「前歯が欠けてしまい、部分入れ歯を入れられるか知りたい」

「予算が少ないので、前歯の入れ歯の費用相場が知りたい」

前歯は、食事や会話をする上で、非常に重要なパーツです。もし欠けてしまった場合、入れ歯を入れることができるのか不安に思う方も多いでしょう。

  • ・前歯に入れ歯を入れることはできる?
  • ・前歯の入れ歯の選び方
  • ・前歯を部分入れ歯にするメリット・デメリット
  • ・前歯を入れ歯にする場合の費用相場は?
  • ・前歯の入れ歯の種類を解説

この記事では、前歯の入れ歯についての基礎知識や入れ歯の選び方を解説します。前歯に入れ歯を入れるメリットデメリットや入れ歯の種類も紹介するので、入れ歯選びの参考にしてください。

前歯に入れ歯を入れることはできる?

結論から話すと、前歯に入れ歯を入れることは可能です。

前歯は顔の中心にある歯のパーツで、人とコミュニケーションをする際に最も目立ちます。その点を考慮すると、自然な見た目で、かつ入れ歯だと気づかれない入れ歯を選ぶことが大切です。

さらに前歯は、食事に関して、特に重要な役割を果たします。食べ物を噛みちぎるには、頑丈な前歯が必要です。歯に合わない前歯を装着していると、食事に大きなストレスがかかるでしょう。

前歯の入れ歯には、より自然な見た目が実現する自費診療とコスパを重視した保険診療の2つの選択肢があります。見た目やストレスフリーな食事を実現したい方は、自費診療の入れ歯を選ぶことをおすすめします。

前歯の入れ歯を選ぶ際は、歯科医師としっかり相談しながら、自分に合った素材を選びましょう。

前歯の入れ歯の選び方

前歯の入れ歯の選び方は以下の3つがあります。

  • ・気づかれにくい入れ歯を選ぶ
  • ・発音がしやすい入れ歯を選ぶ
  • ・食事がしやすい入れ歯を選ぶ

それぞれ詳しく解説します。

気づかれにくい入れ歯を選ぶ

前歯の入れ歯は、気づかれにくく自然な見た目のものを選びましょう。

見た目が自然な入れ歯を選べば、対人関係や社会生活において自信を持って会話ができます。ノンクラスプデンチャーは、歯茎に似た色の樹脂で作られた入れ歯で、装着しても目立ちにくい特徴があります。肌馴染みが良く、他人に気づかれにくいため、心理的な安心感を得られるでしょう。

日々の生活をストレスなく過ごせるよう、自然な見た目の入れ歯を選びましょう。

発音がしやすい入れ歯を選ぶ

前歯の入れ歯を選ぶ際は、会話の質を大きく左右するため、発音しやすい入れ歯を選びましょう。

発音しやすい入れ歯は、舌の自然な動きを妨げません。さらに、発音に影響を与える前歯の位置や歯茎の形状を調整すれば、発音がしやすくなります。自然な会話が実現し、ストレスのないコミュニケーションが叶うでしょう。

前歯の入れ歯は、見た目だけでなく、発音にも大きな影響を与えます。円滑に会話ができるよう、発音のしやすさを重視した入れ歯選びが大切です。 

食事がしやすい入れ歯を選ぶ

前歯の入れ歯を選ぶなら、食事がしやすい入れ歯を選びましょう。元の歯にしっかりフィットしないと、食事中に違和感を感じたり、入れ歯が外れてしまうかもしれません。

しっかりと食べ物が噛める入れ歯は、食事中のストレスを軽減します。友人や恋人との食事も、安心して楽しむことができるでしょう。入れ歯に違和感があると、毎日の食事を楽しめず、生活の質が低下します。

食べ物はしっかり噛むことが重要です。よく噛むことで消化が促進され、胃腸への負担を軽減できます。よく噛むことで唾液が分泌され、虫歯や歯周病の予防にも繋がります。

前歯を部分入れ歯にするメリット・デメリット

前歯を部分入れ歯にする場合、さまざまなメリット、デメリットがあります。これらを参考に、前歯の入れ歯についての知識を深めていきましょう。

メリット

前歯の部分入れ歯は、欠けた歯を補い、噛む機能と審美性を回復する効果的な方法です。

前歯が欠けてしまうと、外見や発音だけでなく、食事にも大きな影響があります。部分入れ歯は、前歯を失うことで起きるさまざまな問題を解決し、前歯があった頃の生活を取り戻すことができます。

例えば、事故で前歯を失ってしまった方がいたとします。前歯を入れ歯で補うことで、スムーズな発音ができるようになります。前歯が欠けてしまうと、食材を食いちぎることができず、食べ物が限定的になります。固い食べ物も問題なく噛めるようになり、食事のストレスも軽減されるでしょう。

前歯の部分入れ歯は、見た目、機能、心理的な面で大きなメリットがあります。適切な部分入れ歯を作ることで、生活の質を上げることが可能です。

デメリット

前歯の部分入れ歯には、快適性や口腔衛生の面でいくつかのデメリットがあります。

部分入れ歯は取り外しが可能です。しかし、インプラントなど固定式の治療法と比較すると不安定になりやすいデメリットがあります。毎日のケアが必要で、歯磨きのたびに入れ歯のメンテナンスが必要です。もしケアを怠ってしまうと、口臭などのトラブルに繋がります。

また、入れ歯の下に食べ物が詰まりやすく、清潔を保つのに手間がかかる点も注意が必要です。

部分入れ歯は定期的な調整や交換が必要で、長期的な通院が必要です。自費診療の質のいい素材の入れ歯を作った場合、高額な維持費が永年かかる可能性があります。

部分入れ歯を選択する前に、デメリットを考慮し、さまざまな選択肢から自分にあった治療法を選びましょう。ライフスタイルや予算に合わせた、最適な治療法を歯科医師に相談するのもおすすめです。

前歯を入れ歯にする場合の費用相場は?

前歯を入れ歯にする場合、保険適用ができるケースと自費診療が必要なケースがあります。

それぞれの特徴と費用相場を解説します。

保険適用のケース

保険適用での前歯の入れ歯の費用は、一般的に数千円から数万円程度です。

日本の健康保険制度では、前歯の入れ歯は保険診療の対象となります。患者負担は原則として医療費の30%ですが材料や製作方法によって費用が異なります。

例えば、レジン床による部分入れ歯の場合、総額が約10万円とすると、患者負担は約3万円程度です。ただし、これは一例であり、実際の費用は症例や歯科クリニックによって異なります。

保険適用の前歯の入れ歯は比較的安価ですが、審美性や耐久性を重視する場合は自費診療も検討する価値はあります。また、初期費用だけでなく、定期的な調整や将来的な交換費用も考慮しておくと安心です。

保険適応外のケース

自費診療での前歯の入れ歯の費用は、一般的に10万円から50万円以上と幅広く設定されています。

自費診療では高品質の素材や最新の技術を使用できるため、審美性や耐久性にこだわった治療が可能です。よって、費用相場は、歯科医師の技術や歯科技工士の技能、使用する材料の種類によって費用が大きく変動します。

例えば、高品質のレジン床義歯で20万円程度、金属床義歯で30万円程度、最新のノンメタルクラスプデンチャーで40万円以上などが一般的な相場です。特に審美性を重視する場合はさらに高額になることがあります。

自費診療の前歯の入れ歯は保険診療より高額ですが、見た目や機能性で優れた結果が期待できます。ただし、費用は治療法によって大きく異なるため、複数の歯科医院を比較し、自身のニーズと予算に合った選択をすることが重要です。

前歯の入れ歯の種類を5つ解説

前歯の入れ歯には以下の5種類があります。

  • ・レジン床義歯
  • ・金属床義歯
  • ・インプラント義歯
  • ・シリコーン義歯
  • ・ノンクラスプデンチャー

それぞれ詳しく解説します。

レジン床義歯

レジン床義歯は、前歯の欠損を補う入れ歯の一種です。軽量で扱いやすく、自然な仕上がりが期待できます。装着感の違和感が少なく、日常生活への影響も少ないでしょう。

この入れ歯は、適切なケアを行えば、長期間使用することが可能です。ただし、定期的なメンテナンスは欠かせません。

レジン床義歯は、機能性と審美性を両立させた入れ歯として、多くの患者に支持されています。

金属床義歯

金属床義歯は、入れ歯の土台をコバルトクロムやチタンといった金属で作る義歯です。

強度が高く、長持ちするため、割れにくいメリットがあります。さらに、金属は熱伝導性が優れているため、食事中の温度を自然に感じられます。

ただし、費用が高額で修理などのメンテナンスに多額の費用がかかります。予算が潤沢にある方におすすめの治療法です。

インプラント義歯

インプラント義歯は、顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、その上に義歯を固定する方法です。着脱式のインプラント義歯もあり、メンテナンスがしやすいメリットがあります。

しかしこの治療法は外科手術が必要で、高額な治療費と長い治療期間が必要です。一度治療をしてしまうと、永年メンテナンスが必要で、高額な維持費を払い続ける必要があります。

シリコーン義歯

シリコーン義歯は、内側を柔らかなシリコーンで覆った入れ歯で、歯茎への衝撃を和らげ、痛みを軽減します。「入れ歯が痛い」「安定しない」といった問題を抱える方に最適です。

特に顎が痩せてしまっているケースに効果的で、高齢者の方の治療に多く採用されています。

ただし、シリコーン素材は汚れが付きやすく、定期的なメンテナンスが必要です。また、自費診療のため、部分入れ歯でも費用が高額になる可能性があります。

ノンクラスプデンチャー

ノンクラスプデンチャーは、金属の留め具を使用しない部分入れ歯で、歯茎の色に近い弾力性のある樹脂を使用しています。金属アレルギーが心配な方も安心して着用ができ、柔軟な素材で装着感が良い入れ歯です。

しかし、保険適用外で費用が高く、寿命は3〜5年しか保ちません。定期的にメンテナンスができる方におすすめの治療法です。

まとめ

前歯に入れ歯を入れることは可能です。入れ歯を入れることで、食事をしやすくなったり、会話がしやすくなる効果があります。

しかし、歯に合っていない入れ歯を選んでしまうと、うまく食事が楽しめません。自費診療の素材を選んでしまった場合、長い期間メンテナンス費用がかかります。

前歯の入れ歯を検討している方は、自分の経済状況やライフスタイルに合わせた入れ歯を選ぶことが大事です。自分にフィットする入れ歯を選べば、快適な入れ歯生活が送れるでしょう。

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