コーヌス義歯は保険適用される?費用について解説
歯は一度失ってしまうと二度と戻ってこない一生ものです。幼少期から虫歯が多い人は、早くから歯周病などに悩まされることも少なくありません。
歯の平均寿命は約60年と言われているため、60代を過ぎると歯にも衰えが出てくるようになり、若い時とは違った下記のような悩みを持つ方も増えてきます。
- ・差し歯が増えてきた
- ・口臭が気になる
- ・従来の入れ歯にするか悩んでいる
- ・入れ歯が合っていないので痛みがある
- ・入れ歯の間に食べかすが詰まる
今回は、コーヌス義歯の保険適用有無や費用面、メリット・デメリットについてご紹介いたします。
コーヌス義歯は、自分の歯を使用して固定するため、入れ歯の中でも噛み心地が良いと評判も高いです。
コーヌス義歯は保険適用される?
コーヌス義歯は残っている歯を土台にした上に内冠というものを装着する部分入れ歯です。支えになる土台の歯と義歯の内側を密着させるので安定感があります。
コーヌス義歯は、高度な技術が必要となる精密な構造のため、保険適用にはなりません。
差し歯やブリッジに比べると費用はかかりますが、見た目にこだわる人には有効な治療方法です。
費用相場について
コーヌス義歯の費用相場は、50万円〜200万円前後です。失った歯の数が多くなるほど、追加費用が発生するため、本数が増えれば200万円以上の高額費用がかかる可能性もあります。
コーヌス義歯と差し歯やブリッジ治療の違い
虫歯などで歯を失った場合の治療方法として、最も多い手段は差し歯やブリッジです。
コーヌス義歯と差し歯、ブリッジの治療の特徴などには、下記のような違いがございます。
コーヌス義歯 |
差し歯 |
ブリッジ |
|
特徴 |
残っている自分の歯を土台にした上に内冠を装着 |
歯を削って被せ物を装着する |
失った歯の両隣の歯を削り、その上に橋のように人工の歯を被せる |
保険適用 |
保険適用外 |
保険適用 |
保険適用 |
費用 |
50〜200万円前後 |
3千円から1万円前後 |
3千円から1万円前後 |
治療期間 |
2ヶ月から3ヶ月程度 |
2週間程度 |
2週間程度 |
迷う場合には、歯科医師に相談した上で、費用面なども含めて自分に合った治療方法を選択しましょう。
コーヌス義歯に適している人は?
コーヌス義歯は、金属を使用しないため、見た目が自然なところが特徴で、噛み心地が抜群な入れ歯です。そのため、下記のような方に適しています。
ブリッジが難しい歯
部分的に歯が欠損したりしていて、どうしてもブリッジが難しい箇所や高額なインプラントを選択したくない方など幅広い方に対応可能です。
残っている歯がある
残っている歯を支えにして、固定させる治療方法になるため、自分の歯が残っている人に向いています。歯への負担も軽減できるので、残っている歯の寿命を延ばしたい方にもおすすめです。
金具を使用したくない
入れ歯の金属のバネなどが気になる方は、見た目も審美的で綺麗です。固定して動きにくい構造のため、しっかりと噛めて食事も楽しめます。
セルフケアができる
コーヌス義歯は、取り外して歯ブラシができるため、歯と歯の間に詰まった食べ物なども取り除きやすく、歯周病になりにくいです。
コーヌス義歯のメリットとデメリット
コーヌス義歯を使用する場合のメリットやデメリットについてまとめました。
コーヌス義歯のメリット
- ・見た目が自然で気づかれにくい
- ・食べ物を噛みやすい
- ・残っている歯への負担が少ない
- ・再治療もしやすい
費用が高くても、見た目を重視したい方や入れ歯でもしっかりと噛みたいと考えている方にはおすすめです。
コーヌス義歯のデメリット
- ・適応される範囲が限定
- ・土台の歯を削る必要がある
- ・保険が適用とならない
- ・対応できる歯科医院や医師が少ない
日本では、まだ治療できる歯科医院や医師が少ないので、近場で歯科医院をお探しの方は他の治療方法もご検討ください。
まとめ
コーヌス義歯は、高度な技術が必要となる精密な構造のため、保険適用にはなりません。
ですが、コーヌス義歯は、見た目の美しさ、安定感、機能性など、多くのメリットを兼ね備えた高機能な入れ歯です。従来の入れ歯に不満を感じている方や、今よりも快適な入れ歯を求めている方には、おすすめの治療方法です。
今回の記事を参考にしていただき、デメリットの部分も理解した上で、歯科医院にご相談してみてはいかがでしょうか。