金属床義歯は保険適用されない?選ばれる理由5つと選び方のコツ7選
「金属床義歯は保険適用されない?」
「金属床義歯が選ばれる理由は?」
「会話や笑顔に自信を持ちたい」
上記の疑問をお持ちの方は、現在歯がないか既存の義歯やインプラントなどに違和感があり、食事や会話を楽しめず、不満があるのではないでしょうか。
金属床義歯は保険適用外のため自由診療ですが、見た目がきれい、食事の味や温度を感じやすいなど、選ばれる理由が存在します。
本記事では、「金属床義歯について、保険適用外でも選ばれる理由や選び方のコツ」を紹介します。
さらに、金属床義歯の費用や保険制度まで紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。
金属床義歯は保険適用外
金属床義歯は保険適用外ですが、耐久性に優れ長期間使用できるため、コストパフォーマンスが高いです。
また、熱伝導性が高いため、食事の温度をよく感じられ、よりおいしく食べられます。
薄くて丈夫な金属を使用するため、口腔内の違和感が少なく、快適に装着可能です。
金属の種類には、金やチタン、コバルトクロムなどがあり、それぞれ特性が異なります。
たとえば、チタンは最も軽く薄い仕上がりになりますが、コストが高くなります。
ただし、金属アレルギーのリスクもあるため、事前に歯科医師と相談するのがおすすめです。
金属床義歯が選ばれる理由5つ
金属床義歯が選ばれる理由は、以下の5つです。
- 留め金が隠れて見た目がきれい
- 食事の味や温度を感じやすい
- 清潔感を維持できる
- 装着時の違和感が少ない
- 耐久性が高い
それぞれ解説します。
留め金が隠れて見た目がきれい
金属床義歯は、歯ぐきと同じ色の材料を使用して留め金を隠せます。
そのため、自然な見た目を実現し、審美性に優れています。
人工歯と調和した外観により、周囲の人に気づかれにくいのが特徴です。
食事の味や温度を感じやすい
金属は熱伝導率が高いため、食事の味や温度を感じやすいです。
温かいものは温かく、冷たいものは冷たく感じられます。
味覚の満足度も向上するため、食事をより楽しめます。
清潔感を維持できる
金属床義歯は表面が滑らかで、プラスチック製の義歯と比べて汚れが付きにくいです。
また、洗浄も容易におこなえるため、清潔な状態を保ちやすくなります。
そのため、口腔内の衛生状態を良好に保てます。
装着時の違和感が少ない
金属床義歯は薄く作製できるため、口腔内の違和感が少なくなります。
舌の動きを邪魔せず、自然な発音が可能です。
また、装着時の圧迫感も軽減されるため、快適に使用できます。
耐久性が高い
金属床義歯は、プラスチック製の義歯と比べて強度が高く、耐久性に優れています。
長期間使用しても変形や破損のリスクが低く、経済面でも安心して利用可能です。
また、修理や調整も容易におこなえるため、長く使い続けられます。
金属床義歯の費用や保険制度
金属床義歯の保険制度の詳細を、以下に紹介します。
- 金属床義歯の費用
- 特定療養費制度について
- 医療費控除の適用
ひとつずつ解説します。
金属床義歯の費用
金属床義歯の費用は、通常の保険適用の義歯と比べて高額です。
価格は部位や範囲によって異なりますが、おおよその目安は以下のとおりです。
- 部分入れ歯(片側)の場合:約36万円
- 両側の部分入れ歯の場合:約55万円
- 総入れ歯(上下どちらか)の場合:約59万円〜72万円
金属床義歯は保険適用外のため、全額自己負担となります。
ただし、長期的に見ると耐久性が高く、頻繁な交換や修理の必要性が低いため、結果的に経済的になるケースもあります。
特定療養費制度について
特定療養費制度は、保険適用外の医療サービスを一部負担で受けられる仕組みです。
金属床義歯の場合、この制度を利用すると費用負担を軽減できます。
特定療養費制度の特徴は、以下のとおりです。
- 保険枠内:特定療養費として7〜9割が支給
- 保険枠外:全額自己負担
- 患者負担:保険枠内の1〜3割と、保険枠外の全額
たとえば、18万円の金属床義歯の場合は以下のとおりです。
- 保険枠内:約4万円(うち患者負担は約0.4万円)
- 保険枠外:約14万円(全額患者負担)
ただし、医療機関によって対応が異なるため、事前に確認が必要です。
医療費控除の適用
金属床義歯の費用は、医療費控除の対象です。
年間の医療費が10万円を超える場合、確定申告をおこなうと税金の一部が還付されます。
控除額の計算式は、以下のとおりです。
- (年間医療費支出額 – 保険金等で補填される金額) – (10万円か所得の5%のいずれか少ない額)
また、還付される金額は所得税率によって異なります。
金属床義歯の選び方のコツ7つ
金属床義歯の選び方のコツは、以下の7つです。
- 費用と保険適用
- 素材の選択
- 装着感と快適性
- 耐久性と修理のしやすさ
- 金属アレルギーの確認
- 見た目の美しさ
- 信頼できる歯科医師や技工士を選ぶ
それぞれ解説します。
費用と保険適用
金属床義歯は、費用と保険適用を踏まえて選択しましょう。
金属床義歯は自費診療となり、総入れ歯(上下)で72万円程度かかります。
金属床義歯の費用相場は以下のとおりです。
- 部分入れ歯(片側):約25万円
- 部分入れ歯(両側):約55万円
- 総入れ歯(上下どちらか): 約59万円〜72万円
ただし、特定療養費制度を利用すると、一部を保険でカバーできます。
長期的な耐久性を考えると、コストパフォーマンスが高いといえます。
素材の選択
金属床義歯は、素材の特徴を踏まえて選択するのがコツです。
金属床義歯の素材には、金、チタン、コバルトクロムなどがあります。
金は、耐久性とアレルギー反応の少なさが特徴です。
チタンは軽量で生体親和性が高いため人体相性も良く、コバルトクロムは強度と柔軟性のバランスが良いです。
自身の口内の状態を踏まえ素材を選択できると、親和性の高い装着感が実現できます。
装着感と快適性
金属床義歯の装着感と快適性は、選択の重要なポイントです。
金属床義歯は、薄くて軽く、装着時の違和感が少なくなります。
また、熱伝導性が高いため、食事の温度をよく感じられ、よりおいしく食べられます。
耐久性と修理のしやすさ
金属床義歯を選ぶ際は、その耐久性と同時に、将来的な修理やメンテナンスの必要性も考慮しましょう。
金属床義歯は強度が高く、長期間使用できます。
たとえば、金はとくに修理がしやすく、長期的なメンテナンスが必要です。
定期的な歯科検診をおこない、早めの対応で長く快適に使用できます。
金属アレルギーの確認
金属床義歯を選ぶ際は、金属アレルギーの確認は重要です。
金属床義歯のなかで、チタンは最もアレルギー反応が起こりにくい素材です。
一方、金属アレルギーがある場合、口内炎や皮膚炎などの症状が出るケースもあります。
金属アレルギーのリスクがあるため、事前に歯科医師と相談し、アレルギー検査をおこないましょう。
見た目の美しさ
金属床義歯は、見た目の美しさも兼ね備えています。
金属床義歯の見た目に関する特徴は、以下のとおりです。
- 目立ちにくい
- 入れ歯であることがわかりにくい
- 患者の好みに合わせて色調を調整できる
- 金属床のピンクオペーク加工により、さらに自然な見た目を実現できる
- 身体にも優しい素材を選べる
金属床義歯は、歯ぐきと同じ色の材料を使用して留め金を隠せます。
審美性に優れているため、通常の入れ歯と比べて、より自然な外観を実現可能です。
社会生活においても自信を持って笑顔を見せられるため、生活の質の向上にもつながります。
信頼できる歯科医師や技工士を選ぶ
金属床義歯の製作には、高度な技術が必要なため、経験豊富な歯科医師と技工士のいる医院を選ぶのがコツです。
院内に技工室を併設し、歯科技工士が常駐している医院なら、急な入れ歯の破損などのトラブルにも迅速に対応できます。
複数の医院で相談のうえで比較検討し、信頼できる専門家に相談することで、自分に最適な金属床義歯が選べます。
【まとめ】金属床義歯で会話や笑顔に自信を取り戻そう
金属床義歯は保険適用外のため、治療費が高額になりやすい一方で、選ばれる理由も5つ存在します。
あらためて、金属床義歯が選ばれる理由をまとめました。
- 留め金が隠れて見た目がきれい
- 食事の味や温度を感じやすい
- 清潔感を維持できる
- 装着時の違和感が少ない
- 耐久性が高い
加えて、価格は部位や範囲によって異なりますが、「特定療養費制度」や「医療費控除」によって費用負担を軽減できます。
また、大宮いしはた歯科では入れ歯はじめ、インプラントや審美歯科など、患者さんにひとりひとりに合わせたご提案・治療をおこなっております。
もし現在の部分入れ歯の不満を解消し、会話や笑顔に自信を持ちたいと思っている方は、お気軽にご相談ください。