小児歯科
お子様の治療で大切なのは
協力しあうこと
お子様の歯を治療するために大切なことは、歯科医院・お子様・保護者様の三者の協力があって初めてしっかりと治療を行えます。大人になったとき困らないよう、いま出来ることをしっかりと行っていきましょう。
- 歯科医院で出来ることは、治療をし、予防をすること。
- 保護者の方が出来ることは、お子様の歯磨きの手伝いや食生活の管理、ゆびしゃぶりなどのくせの防止。
- そして歯科医院と保護者が一緒になって、お子様に歯の大切さを伝え見守ること。
保護者の方に
知っておいてほしいこと
成長するにつれ乳歯は永久歯に生え変わります。『いずれ生え変わるから』と言って虫歯になった乳歯をそのままにしていいわけではありません。乳歯の虫歯は永久歯に大きな影響を与えます。虫歯は治療するだけでは、治ったことにはなりません。再発しないように日々のケアが大切です。
- 永久歯の質や形、歯並びを悪くする
- 体全体やアゴの発育に影響を与える
- 発音の障害が出る
歯が生え変わる時期に
気をつけてほしいこと
乳歯がグラグラして中々抜けない場合は、1度健診を行うことをお勧めします。ぐらつく乳歯の下の永久歯が虫歯になってしまうケースがよくあります。外から口の中を見ても歯ぐきの中の状態は分からないので、虫歯になっている事に気づかないケースがよくあります。日本の成人92%がお口の中に疾患を抱えることになる原因がこの時期から始まってしまうので、歯がグラグラしているのに中々抜けない場合は注意が必要です。
6歳前後で決まる歯の本数!?
歯が将来何本残るかは6歳前後で大きく左右されます。その理由は6歳前後に最初の永久歯(6歳臼歯)が生えてくるからです。6歳臼歯とは、前歯から6番目の大きな奥歯です。生え始めの歯は虫歯になりやすく、小さなお子様が1人で上手に歯磨きができない時期に生えてくるので、磨き残しなどが原因で虫歯になる可能性がとても高い歯です。6歳臼歯のケアを怠ると、次から生えてくる永久歯に悪い影響を与えてしまい、虫歯になりやすい環境ができてしまいます。
甘いお菓子を控えて虫歯予防
甘いお菓子を食べる子供お子様を虫歯にさせない最大の予防は、フッ素やシーラントなどの予防処置ではなく、普段の食生活で糖分を控えることです!!単純に考えていただいて甘い味のする食べ物にはほぼショ糖(砂糖)が沢山含まれています。それを毎日食べていれば、頑張って歯磨きをしても虫歯になりやすいわけです。
砂糖を多く含んでいる甘いお菓子は控えて、お煎餅などしょっぱいお菓子をあげるのがおすすめです。もし甘いお菓子が我慢できない場合は、キシリトールでできているチョコや飴などをあげて下さい。それも難しければ、甘いお菓子はせめて3~4日に一度にしましょう。
もう一度書きますが、甘い味のするお菓子やジュースではなく、しょっぱい味のするお菓子であれば虫歯になる可能性はかなり低くなります。子供達の虫歯を抑制できるのはご両親だけです。是非明日からの食生活に生かしてください。宜しくお願いします。
虫歯予防法ランキング
- 砂糖を含む
飲食物の接種回数を制限すること虫歯になりにくくする最大の予防法は砂糖の摂取回数を少なくすること。お子さんの飲食物の習慣は両親に最大限の影響を受けます。小さい頃から虫歯が多いお子さんは一生虫歯に苦しむ可能性があるのです。両親にはそれだけお子さんに対しての影響力があるので仮に泣いたからといってご機嫌取りにチョコや飴を与えることは決してせずにお煎餅を与えて子育てをしましょう。 - きちんとした歯磨ききちんとした歯磨きが出来なければやはり虫歯になってしまうリスクは高いといえます。寝る前だけで良いので5分程度きちんとした歯磨きを行いましょう。
- シーラント虫歯は歯の溝からできることが多いので、虫歯になりやすい部分の溝をあらかじめ埋めて虫歯を予防しようという考えの治療です。特に生えたての歯に非常に効果的です。
- フッ素塗布歯科医院でないと出来ない濃度の濃いフッ素を、3~6月ごとに塗布するだけで虫歯予防になります。
上記3位と4位が歯科医院で行う虫歯予防です。いかにご自宅で行う対策が重要かご理解頂けましたでしょうか。とは言え、2位に挙げさせて頂きました「きちんとした歯磨き」も磨き残しをなくすために、歯科医院で歯磨き指導を受けることもおすすめしています。これが私の考える虫歯予防法ランキングです。参考にはなりませんが、私は甘い食べ物をあまり食べません。大学に入るまでフッ素入り歯磨き粉は一切使っていませんし、フロスなんて存在すら知りませんでした。しかし、この年齢まで虫歯になったことはありません。これは砂糖こそが最大の虫歯の原因であることを物語っております。皆様の子育ての参考にしてみてください。